風雲児たち(1)
慶長五年九月十五日、天下分け目の戦いは東軍・福島正則、西軍・宇喜多秀家の間で最初の戦闘が始まった。
風雲児たち(2)
関ヶ原の敗北で領土の90%を没収された毛利家は残りの領土に移動。また薩摩の島津家は懸命な助命嘆願を開始。
風雲児たち(3)
慶長十九年十一月、徳川家康らの大軍が豊臣方の大坂城を包囲し、ここに大坂冬の陣が始まった。
風雲児たち(4)
徳川幕府は薩摩藩に木曽三川の治水工事を命じた。工事は困難を極め、犠牲者も増えた。家老・平田は・・・
風雲児たち(5)
1778年、べニョブスキー率いるロシア船・聖ピョートル号が四国阿波の港に出現。突然の異国船に大騒動が!
風雲児たち(6)
「解体新書」の反響は大きかった。一方、蘭画を普及させた天才・平賀源内も安永五年にエレキテルを完成させる。
風雲児たち(7)
天明元年、仙台藩医・工藤平助は前野良沢を訪ね、ロシア情報を集めた「赤蝦夷風説考」の意見を求めた。
風雲児たち(8)
全国的飢饉の天明三年、田沼意知は若年寄に就任。幕府始まって以来の難局に次々と施策を打ち出す。
風雲児たち(9)
エトロフ島でロシア人と遭遇できた最上徳内は、さっそく会談に臨み、蝦夷地周辺の情勢を探る。その頃・・・
風雲児たち(10)
雪解けした川を下りロシアへと進み始めた大黒屋光太夫たち。だが風向きが悪く、一行を乗せた船はオホーツクに入港した。
風雲児たち(11)
老中が田沼意次の頃、算学者・本多利明が進言した蝦夷地開拓は、最大の功労者・青島俊蔵の病死により幕を閉じた。
風雲児たち(12)
漂流民返還の日露交渉が始まった寛政五年六月、幽禁中の林子平が病没。その一週間後に高山彦九郎が自刃した。
風雲児たち(13)
町人の文化が栄えた文化文政の時代。好奇心旺盛のドイツ人医師・シーボルトが長崎に到着した。さっそく彼は・・・
風雲児たち(14)
将軍の拝謁を終えたシーボルトが長崎に戻ったあくる年、文政十年、妻・お滝は女の子を出産した。イネと名付けられたが・・・
風雲児たち(15)
天保九年。飢饉の後、全国で一揆が発生し日本が袋小路に入った頃、勝麟太郎は家督を相続し勝家の当主となった。
風雲児たち(16)
大航海時代を勝ち残ったイギリスは、新たな侵略の地を中国に求めた。イギリスは貿易赤字を解消するため・・・
風雲児たち(17)
シーボルトの高弟・二宮敬作は伊予・宇和島で医学所を開き、シーボルトの娘・イネに学問を教え育てていたが・・・
風雲児たち(18)
オランダ国王からの親書は、日本が欧米諸国に対し鎖国を解き開国を勧めるものだった。老中・水野忠邦は将軍から・・・
風雲児たち(19)
蘭学を学び始めたため、島田道場の師範代としての代稽古を次々と断わられる勝麟太郎。だが、めげることなく蘭学を猛勉強していた。
風雲児たち(20)
佐久間象山は自分で製造した大砲の発射実験に失敗する。その頃、幕府老中・阿部正弘は外国船の脅威に対して・・・
風雲児たち 幕末編(1)
シーボルトの娘・イネはかつてシーボルトに学び現在は産婦人科医として大成した石井宗謙の元へ弟子入りする。そして六年の歳月が過ぎ…
風雲児たち 幕末編(2)
脱藩した吉田寅次郎は見聞を広める旅をしていた。熊本の地で宮部鼎蔵という男と運命的な出会いを果たし、互いに尊敬と信頼の絆を深めていったのだった。
風雲児たち 幕末編(3)
リンデンベルグ船長率いるロシア船・メンチコフ号を追い返したことですっかり楽天家になってしまった幕府首脳。しかしロシアのプチャーチン・アメリカのペリーが日本へ向けて出発を…
風雲児たち 幕末編(4)
アメリカ大統領からの親書が日本語訳されるが、将軍家慶は亡くなってしまった。将軍の死を利用し、ペリー来日を待ってもらうよう出島の商館長に願い出るが…
風雲児たち 幕末編(5)
アメリカの間者では、という水戸の疑いから登城が許されなかった万次郎は、江川太郎左衛門に引き取られる。万次郎は太郎左衛門から武士としての教養と人格を身につけていった。
風雲児たち 幕末編(6)
アメリカへ渡航しペリーを暗殺する意志を友人らに伝えた寅次郎。黒船に乗り込む方法を模索するが…
風雲児たち 幕末編(7)
琉球にて琉米和親条約を締結したペリーは日本から完全に姿を消した。一方長崎では、クリミア戦争真っ最中のイギリスが軍船四隻で入港してきて…
風雲児たち 幕末編(8)
宇和島に来ている変なサムライ・村田とそこに住み込む金髪青目の美人教師・イネのあやしい関係はあっという間に宇和島城下に広がり…
風雲児たち 幕末編(9)
中津を出て長崎へ渡り、砲術を学んだ諭吉だが、その学力の高さをやっかまれ、再び中津へ帰ることになった。兄に江戸行きを反対され、とりあえず緒方塾にやってきたのだった。
風雲児たち 幕末編(10)
壇ノ浦の荒波を乗り切り、勝麟太郎の乗る船は下関港に入った。しかしそこで一同を待ち受けていたのは、十万人もの死者を出した大地震の報せだった…